コンクリート工学年次大会 2014(高松)

講演情報

第36回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 腐食・防食

腐食・防食Ⅲ

2014年7月10日(木) 13:15 〜 15:00 第2会場 (第1小ホール)

[1198] PCグラウト充てん・充てん不足境界近傍で著しく腐食したPC鋼材束内部におけるLiNO2水溶液注入補修の適用性

座長(土木):山口明伸
座長(建築):鈴木澄江
講演者:鴨谷知繁1, 青山敏幸1, 福田圭祐2, 森川英典2
(1.ピーエス三菱 2.神戸大学)

キーワード:Corrosion, Lithium Nitrite, PC Grout Re-Injection, Repair, Vacuum, グラウト再注入, 亜硝酸リチウム, 真空, 腐食, 補修

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*大会会期中のみ閲覧可能です。
既設PCT橋のグラウト充てん・充てん不足境界近傍で塩化物イオンにより著しい腐食が生じたPC鋼線束内部を対象に,LiNO2水溶液注入による腐食抑制工法の適用性を明らかにすることを目的として,同部を模擬した試験体に水溶液を注入し,対象領域から採取した錆試料のイオン分析を行った。一孔式の自然流下・減圧注入併用方式の試験体では,対象領域において塩化物イオンによる腐食を抑制するのに必要とされる亜硝酸イオンが供給されているのを確認でき,本方法の適用性および妥当性が確認された。また亜硝酸イオンを十分に供給できたのは,減圧注入方式による真空脱泡作用が有効に機能したためと推察された。