コンクリート工学年次大会 2014(高松)

講演情報

第36回コンクリート工学講演会(B.構造・設計) » 構造設計・設計法

構造設計・設計法

2014年7月11日(金) 13:30 〜 15:30 第10会場 (e-とぴあ・かがわBBスクエア)

[2006] 残留変形抑制機構を部材に内蔵する鉄筋コンクリート造建物の時刻歴応答解析

座長(土木):長谷川俊昭
座長(建築):勅使川原正臣
講演者:川添敦也1, 塩屋晋一2
(1.鹿児島工業高等専門学校 2.鹿児島大学)

キーワード:鉄筋コンクリート, 高強度鉄筋, 二次剛性, 残留層間変形角, 時刻歴応答解析

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*大会会期中のみ閲覧可能です。
鉄筋コンクリート造建築物を対象にして大地震時に大変形を経験しても,構造体の損傷を軽微に留め,残留変形角を抑制する技術を開発している。これまで,梁の上端筋を高強度鉄筋にすることにより下端筋が降伏した後に二次剛性を発揮させて残留変形を抑制できることを部材の準静的加力実験で明らかにしている。 本論文では,その部材の履歴特性を有するRC造建物の時刻歴応答解析を行い,残留変形の抑制状況を検討した。5階建から15階建の建物では,降伏後の二次剛性比を10%に設定すると残留変形角を1/400rad.以下に,20%に設定すると1/800rad.以下に抑制できた。さらに,二次剛性により最大層間変形角も抑制された。