[2065] 曲げ損傷を受けた鉄筋コンクリート部材に定着されたアンカーの引張耐力に関する実験的検討
キーワード:anchor bolt, anchorage performance, cracking damage, loading test, Reinforced concrete, アンカーボルト, ひび割れ損傷, 定着性能, 載荷実験, 鉄筋コンクリート
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本研究では,鉄筋コンクリート部材に生じる曲げ損傷がアンカーの破壊性状に及ぼす影響を明らかにすることを目的として,アンカーの引き抜き実験に基づく検討を実施した。この結果,埋込長がかぶりよりも長い場合には,鉄筋の効果でコーン状破壊の破壊面積は増大する。一方で,埋込長がかぶりと同程度の場合,鉄筋降伏が生じる損傷程度では,コーン状破壊の破壊面積はひび割れの影響を受けて低減する。また,鉄筋降伏を超える損傷程度では,ひび割れ幅が大きくなるため,アンカーがひび割れ部から抜け出す破壊モードになる可能性があることなどを明らかにした。