耐震一般Ⅰ

[2101] 杭頭接合方法の違いによる基礎への地震入力に関する研究

座長(土木)：岡野素之
座長(建築)：田才晃
講演者：水谷冬樹, 勅使川原正臣, 中村聡宏 (名古屋大学)

キーワード：amplification factor, Calculation of Response and Limit Strength, degree of fixation, Pile head joint, 加速度増幅率, 杭頭固定度, 杭頭接合部, 限界耐力計算法

論文PDFを表示
*大会会期中のみ閲覧可能です。

杭頭部の固定度を減らす場合は杭頭接合部を剛接合にする場合に比べ，入力地震動(設計用地震動)が大きくなる可能性がある。本研究では，限界耐力計算法により杭頭接合方法の違いによる上部構造への入力地震動の増幅率の違いについて検討を行った。計算結果より，杭の変形が地盤の変形によるエネルギー吸収に寄与すると考えた場合は，剛接合に比べ，ピン接合の方が加速度増幅率の値がわずかに小さくなった。杭頭接合法に関わらず杭の変形による地盤のエネルギー吸収への寄与が一定であると考えた場合は，剛接合に比べ，ピン接合の方が表層地盤の加速度増幅率が最大で5[%]程度大きくなることが確認された。