耐震一般Ⅱ／耐震診断

[2107] スリット付き非構造壁の有無を変動因子とするRC架構の静的載荷実験

座長(土木)：稲熊弘
座長(建築)：西村康志郎
講演者：赤堀巧, 尹ロク現, 鈴木卓, 真田靖士 (大阪大学)

キーワード：Damage, Moment Resisting Frame, Non-Structural Wall, Reinforced Concrete, Seismic Performance, structural test, 損傷, 柱梁架構, 構造実験, 耐震性能, 鉄筋コンクリート, 非構造壁

論文PDFを表示
*大会会期中のみ閲覧可能です。

本稿では，三方がスリットを有する有開口非構造壁，すなわち上部梁と振れ止め筋のみで構造躯体と接続する壁がRC架構の耐震性能に及ぼす影響を検討するため静的載荷実験を行った。試験体は非構造壁の有無を変動因子とする2体の柱梁架構である。実験の結果，スリットの存在によって非構造壁の損傷は壁が柱に接触するまで概ね抑制されることを確認した。また，非構造壁が取り付くことにより梁の初期剛性および耐力が上昇した。今後，柱梁架構のより精度が高い性能評価モデルを構築するために，非構造壁による梁の性能の変化を評価できる解析モデル構築の必要性を示した。