コンクリート工学年次大会 2014(高松)

講演情報

第36回コンクリート工学講演会(B.構造・設計) » 耐震性能評価

耐震性能評価Ⅰ

2014年7月9日(水) 15:15 〜 17:15 第8会場 (国際会議場)

[2113] せん断余裕度の低いRC柱部材の耐震性能に関する実験的研究

座長(土木):長田光司
座長(建築):倉本洋
講演者:丸山哲郎, 小林将志, 醍醐宏治
(東日本旅客鉄道)

キーワード:ductility, failure mode, RC柱部材, 破壊形態, 変形性能, 曲げせん断耐力比, 曲げ降伏後のせん断破壊, reinforced concrete columns, seismic performance, shear failure after flexural yield, shear to moment capacityratio

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鉄筋コンクリート部材の地震時の破壊形態や変形性能についてこれまでに多くの研究が行なわれてきた。しかし,曲げせん断耐力比が0.9以下のRC部材の変形性能を定量的に評価した研究は少ない。今回,曲げせん断耐力比が0.6~0.9程度の矩形RC柱について,既往の試験結果を整理するとともに,新たに矩形RC柱を模擬した試験体を用いて正負交番載荷試験を実施し,破壊形態と変形性能についての評価を行った。その結果,せん断力と曲げ降伏耐力に達する時のせん断力の比が1.0程度以上,曲げせん断耐力比が0.8程度以上のRC柱部材は,変形性能が既往のじん性率算定式と概ね一致することが確認された。