コンクリート工学年次大会 2014(高松)

講演情報

第36回コンクリート工学講演会(B.構造・設計) » 振動・応答

振動・応答Ⅰ

2014年7月10日(木) 09:00 〜 10:30 第10会場 (e-とぴあ・かがわBBスクエア)

[2126] 履歴損傷とスリップ挙動を考慮した耐力劣化型復元力特性を有する多質点系ばねモデルにおける心棒効果

座長(土木):武田篤史
座長(建築):前田匡樹
講演者:田川浩之, 山下拓三, 長江拓也
(防災科学技術研究所)

キーワード:continuous column, drift concentration, global collapse mechanism, hysteretic damage, slip behavior, スリップ挙動, 全体崩壊メカニズム, 変形集中, 履歴損傷, 心棒効果

論文PDFを表示
*大会会期中のみ閲覧可能です。
本研究では鉄筋コンクリート(RC)造骨組を対象に,建物を高さ方向に貫く弾性の柱材が地震時において,層崩壊メカニズムを阻止し,特定層への変形集中を緩和する効果,所謂,心棒効果を定量的に評価する.非線形時刻歴応答解析には,多質点系ばねモデルである混合せん断+曲げ棒モデルを用い,せん断棒の各層のばねには履歴損傷とスリップ挙動を考慮した復元力特性を与え,曲げ棒(心棒)は弾性状態と保つと仮定した.4層,10層のRC造建物について,心棒の曲げ剛性率を変数に非線形時刻歴応答解析を行った.心棒の曲げ剛性が増加するに従い,特定層への変形集中が緩和され,各層の層間変形角はより均一となった.