コンクリート工学年次大会 2014(高松)

講演情報

第36回コンクリート工学講演会(B.構造・設計) » 耐震補強/地震被害

耐震補強Ⅲ/地震被害Ⅰ

2014年7月11日(金) 09:00 〜 10:45 第8会場 (国際会議場)

[2158] 粒子法による津波漂流物の衝突力に関する数値解析的検討

座長(土木):渡辺(健)
座長(建築):増田安彦
講演者:小尾博俊
(大成建設)

キーワード:dam break, impact force, particle method, smoothed particle hydrodynamics method, SPH法, tsunami flotsam, ダムブレイク, 津波漂流物, 粒子法, 衝突力

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本稿では粒子法の一つであるSPH法により津波を表現し,構造物に作用する津波漂流物の衝突力を数値解析的に評価することを試みた。漂流物には乗用車または大型バスを想定し,漂流物の衝突力を受ける構造物には鉄筋コンクリート製の杭を想定した。その結果,1)SPH法の精度検証を目的としたダムブレイク実験との比較解析では,圧力の最大値やその履歴は概ね実験結果と整合すること,2)漂流物の衝突を受ける構造物の損傷は,衝突時のパルス的な衝突力のみならず衝突後の津波による継続的な荷重の影響が大きいこと,3)数値解析による漂流物衝突力のピーク値は,既往算定式と概ね同程度であること,等の知見が得られた。