[2160] Analysis of Frame with Coupled Shear Walls Damaged by the 2011 Great East Japan Earthquake
Keywords:Great East Japan Earthquake, Miyagi-ken Oki earthquake, seismic evaluation, seismic retrofit, short beams, 宮城県沖地震, 東北地方太平洋沖地震, 短スパン梁, 耐震補強, 耐震診断
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本研究は2011年東北地方太平洋沖地震で被害を受けた耐震補強済みRC造建物を対象とする。当該建物は1978年宮城県沖地震を含め過去に大規模な地震を複数回経験したが,顕著な被害は報告されなかった。1997年には耐震補強が施されたが,地震により短スパン境界梁のせん断破壊等の大きな被害を受けた。耐震補強の有無や入力地震波等をパラメータとした複数の解析を行い,被害に至るメカニズムの把握を試みた。解析の結果,建物変形が小さい場合でも短スパン境界梁が破壊することがわかり,2011年の梁被害は,耐震補強により2~3階の壁がせん断変形しにくくなり,代わりに4階以上の曲げ変形が増大したことが一因であることが示された。