コンクリート工学年次大会 2014(高松)

講演情報

第36回コンクリート工学講演会(B.構造・設計) » 維持管理・ライフサイクル

維持管理・ライフサイクルⅡ

2014年7月10日(木) 09:00 〜 10:30 第1会場 (大ホール)

[2232] 長期供用された地下コンクリートにおける地盤の透水性の影響に関する分析と評価

座長(土木):加藤佳孝
座長(建築):大脇英司
講演者:岩波基
(長岡工業高等専門学校)

キーワード:EPMA, Estimation of mix proportion, Long term-concrete, Underground structure, 地下構造物, 配合推定, 長期材齢コンクリート

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トンネルのコンクリートにおける早期劣化が社会問題となっているが,トンネルでは環境条件が明確でないため,中性化の劣化の進行速度が明確になっていない.特に,周辺地盤の性質による劣化への影響は全く解明が進んでいない。そこで,本研究は,長期供用した地下コンクリートのうち透水性地盤中の大河津分水固定堰と不透水性地盤中の新戸相武台トンネルから採取したコンクリートを観察し,中性化深さの測定とEPMA によって面分析を実施して,透水性地盤中では22mm程度中性化がセメント成分の溶出生じているのに対して,難透水層地盤中では中性化がほとんど生じないことが確認された結果を報告するものである。