コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » セメント/自然治癒・自己治癒

セメント/自然治癒・自己治癒

2015年7月15日(水) 13:00 〜 15:00 第8会場 (1F 103号室)

[1001] 新型高炉セメントコンクリートの長期性状について

座長(土木):斎藤豪
座長(建築):濱幸雄
講演者:宮澤祐介1, 横室隆1, 二戸信和2
(1.足利工業大学工学部 創生工学科 2.デイ・シイ技術部)

キーワード:blast furnace slag cement, chloride penetration depth, compressive strength, freezing test, ground granulated blast furnace slag, length Change, neutralization depth, 中性化深さ, 凍害性, 圧縮強度, 塩分浸透深さ, 長さ変化, 高炉スラグ微粉末, 高炉セメント

本研究は,高炉セメントのJIS規定の範囲内で,高炉スラグ微粉末の比表面積を3000cm2/g程度に粗くして,スラグの分量およびSO3量を調整した新型高炉セメントを用いたコンクリートの性状について,普通ポルトランドセメントおよび高炉セメントB種と比較検討した。その結果,新型高炉セメントの圧縮強度はスラグの分量が多いほど,初期では低い値を示すが,長期強度は高くなる。また,長さ変化は小さくなる。さらに中性化深さは,従来いわれているように若干大きな値を示すが,長期材齢になるとその増進割合は小さくなる。また,塩分浸透深さは小さくなることが明らかとなった。