[1001] 新型高炉セメントコンクリートの長期性状について
キーワード:blast furnace slag cement, chloride penetration depth, compressive strength, freezing test, ground granulated blast furnace slag, length Change, neutralization depth, 中性化深さ, 凍害性, 圧縮強度, 塩分浸透深さ, 長さ変化, 高炉スラグ微粉末, 高炉セメント
本研究は,高炉セメントのJIS規定の範囲内で,高炉スラグ微粉末の比表面積を3000cm2/g程度に粗くして,スラグの分量およびSO3量を調整した新型高炉セメントを用いたコンクリートの性状について,普通ポルトランドセメントおよび高炉セメントB種と比較検討した。その結果,新型高炉セメントの圧縮強度はスラグの分量が多いほど,初期では低い値を示すが,長期強度は高くなる。また,長さ変化は小さくなる。さらに中性化深さは,従来いわれているように若干大きな値を示すが,長期材齢になるとその増進割合は小さくなる。また,塩分浸透深さは小さくなることが明らかとなった。