[1063] 実環境下における異なる体積表面積比部材の収縮挙動に関する実験的研究
キーワード:Effective Young's method, Restrained shirinkage stress, Shrinkage strain, Volume to surface ratio, 体積表面積比, 収縮ひずみ, 収縮拘束応力, 有効ヤング係数法
実環境下におけるコンクリートの収縮は,降雨の影響を強く受け,実験室とは異なる収縮挙動をするため,収縮ひずみを定量的に予測,評価することは難しい。本研究では,体積表面積比が異なるコンクリート試験体を作製し,収縮ひずみを測定した。その結果,体積表面積比が小さい試験体ほど降雨の影響を強く受け,収縮が抑制されることが分かった。収縮ひずみの予測式を実環境下の収縮ひずみ結果に合わせて簡易的な体積表面積比の補正式をつくり,有効ヤング係数法により,小型試験体の実験結果から実大壁レベルの収縮拘束応力を算出することができた。