[1075] Influence of microstructure formation before thermal history curing on properties of hardened mortar
Keywords:binder, maturity, penetration resistance of concrete, temperature of pre-curing, thermal history curing, 前養生温度, 温度履歴養生, 積算温度, 結合材, 貫入抵抗値
本研究は,コンクリートの給熱養生において,熱作用を受ける前の組織形成の程度が,硬化後の特性に及ぼす影響について基礎的に検討したものである。異なる結合材を用いたモルタルに対して,養生温度を10℃,20℃および30℃として,一定の貫入抵抗値を示すまで前養生を行い,蒸気養生を模擬した温度履歴を与え,圧縮強度,静弾性係数および細孔径分布を検討した。その結果,結合材種類に関わらず,貫入抵抗値3.5N/mm2以上となるまで前養生することで,温度履歴養生の効果を向上させること,また,この貫入抵抗値となるのに要する積算温度は,前養生温度によらずほぼ一定であることが明らかとなった。