コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 収縮・クリープ/物性一般

物性一般Ⅱ

2015年7月15日(水) 10:00 〜 11:45 第10会場 (1F 105号室)

[1080] ¹H NMRを用いたセメント硬化体の細孔構造分析

座長(土木):伊達重之
座長(建築):寺本篤史
講演者:米村美紀1, 北垣亮馬2, 大窪貴洋3, 金志訓2
(1.東京大学工学部建築学科 2.東京大学工学系研究科建築学専攻 3.千葉大学工学研究科共生応用化学専攻)

キーワード:¹H NMR, hardened cement paste, pore structure, relaxation time, thermoporometry, セメント硬化体, 細孔構造, ¹H NMR, 緩和時間, サーモポロメトリー

ホワイトセメントを用いたセメント硬化体の細孔構造分析について, ¹Hの横緩和時間分布の測定結果からHalperinらの方法を用いてゲル細孔領域に限定した空隙分布推定を行った。DSCサーモポロメトリーでの結果と比較することでその可能性について検討し,ピークの位置や形状について概ね整合性が確認された。サーモポロメトリーの分解能は2nm以上であるが,NMRはそれより小さい細孔に対しても有効である可能性があり,また短時間で測定できるという利点もある。ただし,今回はごく限られた条件の試料による結果にとどまるため,今後の精度の向上,定量化の手法については検討が必要である。