コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 収縮・クリープ/物性一般

物性一般Ⅲ

2015年7月15日(水) 13:00 〜 15:00 第10会場 (1F 105号室)

[1090] 50年間供用された海水練りプレパックドコンクリートの健全性調査

座長(土木):岡崎慎一郎
座長(建築):陣内浩
講演者:片野啓三郎1, 西田孝弘2, 羽渕貴士3, 山路徹4
(1.大林組技術研究所生産技術研究部 2.京都大学理工学研究科 3.東亜建設工業技術研究開発センター 4.港湾空港技術研究所構造研究領域)

キーワード:chloride ion percolation, compressive strength, hydrate, preplaced-aggregate concrete, sea water mixing, soundness investigation, プレパックドコンクリート, 健全性評価, 海水練り, 圧縮強度, 水和物, 塩化物イオン浸透

海洋環境で供用されるプレパックドコンクリートには,昭和30年代頃まで練混ぜ水として海水が用いられていた記録がある。この際,施工性に関する検討は報告されているが,供用後の構造物に対する調査事例は希少である。そこで,本研究では,鳥取県田後港防波堤に現存する海水練りプレパックドコンクリートからコアを採取し,同時期に併設された水道水練りプレパックドコンクリートと比較することにより,その健全性を評価した。その結果,充填状況,塩化物イオン濃度分布,圧縮強度および水和物の観点から練混ぜ水の影響は小さく,海水練りプレパックドコンクリートは50年間供用後も水道水練りと同等の健全性であることを示した。