コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 耐久性一般

耐久性一般Ⅰ

2015年7月14日(火) 10:15 〜 12:15 第2会場 (2F 201号室)

[1095] コンクリート中の水分を考慮した中性化後における鉄筋腐食予測に向けた基礎的研究

座長(土木):久保善司
座長(建築):武田浩二
講演者:木野瀬透1, 今本啓一2, 田沼毅彦3, 清原千鶴2
(1.東京理科大学今本研究室 2.東京理科大学工学部 3.都市再生機構技術研究所)

キーワード:air-permeability, carbonation, cover depth, moisture content, re-bar corrosion, relative humidity, かぶり厚さ, 中性化, 相対湿度, 表層透気性, 質量含水率, 鉄筋腐食

本研究は既存RC造建築物の調査を通して,RC造建築物の耐久性を評価するうえで重要なコンクリートの中性化による鉄筋腐食をコンクリート中の水分に注目して検討を行った。その結果,コンクリートの質量含水率と中性化の進行速度には一定の相関が確認でき,乾燥した状態であるほど中性化の進行が速くなる傾向が得られた。また,コンクリート中の鉄筋の腐食状況を確認した結果,屋内外環境ともに中性化が鉄筋まで到達していない箇所では軽微であることが確認された。鉄筋腐食が顕著になる箇所は,かぶり厚さの小さい,かつ乾湿の繰り返しが起きる箇所である可能性が示唆された。