[1099] Investigation of concrete surface and water quality in existing water purification facility
Keywords:abrasion, biological activated carbon adsorption pool, eluviation, limestone aggregate, microbial metabolism, water purification facility, 微生物代謝, 摩耗, 浄水施設, 溶脱, 生物活性炭吸着池, 石灰石骨材
本研究では,高度浄水施設の劣化要因把握の基礎検討として,浄水場における躯体コンクリートの外観調査および水質調査を実施した。外観調査の結果,施設によりコンクリート表面状態が異なり,生物活性炭吸着池および後段ろ過池では,石灰石骨材が溶解していた。水質調査の結果,生物活性炭吸着池において,活性炭層の深度増加に伴いpH が低下することを確認し,微生物代謝に起因する酸性物質がコンクリートの劣化要因であると推察した。さらに,浄水施設は,逆洗浄および壁面の高圧水洗浄に伴う摩耗などの物理的作用とセメント水和物の溶脱および酸性物質などの化学的作用の複合作用により劣化が生じると示唆された。