コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 凍害/腐食・防食

凍害Ⅰ

2015年7月15日(水) 10:00 〜 12:00 第2会場 (2F 201号室)

[1135] 気泡の空間分布構造の距離に関する特徴量と気泡間隔係数との対応

座長(土木):渡辺弘子
座長(建築):長谷川拓哉
講演者:古東秀文1, 室谷卓実2, 五十嵐心一3, 吉川峻生4
(1.金沢大学設計部 2.金沢大学自然科学研究科環境デザイン学専攻 3.金沢大学理工学域環境デザイン学類教授 4.金沢大学理工学域環境デザイン学類)

キーワード:air void, image analysis, median distance, nearest naighbor distance function, spacing factor, メディアン距離, 最近傍距離関数, 気泡, 気泡間隔係数, 画像解析

セメントペースト中に分布している気泡を点過程としてとらえ,気泡間の距離に着目した。点過程における最近傍距離関数から得られた特性値と従来の気泡間隔係数の対応を明らかにし,気泡構造評価に点過程統計量を導入することの有用性について検討を行った。その結果、最近傍距離関数をもとに実際の空間分布を特徴づける距離として定義した気泡間隔特性値が,Powersの定義した気泡間隔係数と極めて強い相関性を有しており,またそれぞれの値もほぼ一致することが確認された。これにより,従来用いられてきた気泡間隔係数を点過程統計量から簡単に推定できる可能性が示唆された。