[1136] トンネル覆工コンクリートのスケーリング抵抗性確保に関する研究
キーワード:Air content, Air entrainning agent, Resistance of scaling, Tunnel lining concrete, スケーリング抵抗性, AE剤, 空気量, 覆工コンクリート
復興支援道路の1路線である宮古盛岡横断道路の新区界トンネルのスケーリング抵抗性を確保するため,覆工コンクリートの空気量を硬化後に4.5%以上確保する対策を検討した。スケーリング抵抗性確保には,空気泡の質が内部ひび割れ以上に重要であり,混和剤メーカーを3社選定して検討した結果,いずれの混和剤も生コンクリート工場の従来の配合で空気量を4.5%とするには,フレッシュコンクリートの空気量が9%必要であることから,配合の修正が必要であることが分かった。また実機試験により施工による空気量の低下を検討したところ,ポンプ圧送と振動締固めにおいて,コンクリートの散逸が顕著であることが分かった。