コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 凍害/腐食・防食

凍害Ⅰ

2015年7月15日(水) 10:00 〜 12:00 第2会場 (2F 201号室)

[1136] トンネル覆工コンクリートのスケーリング抵抗性確保に関する研究

座長(土木):渡辺弘子
座長(建築):長谷川拓哉
講演者:小山田哲也1, 太田和彦2, 林大介3, 佐久間啓吾4
(1.岩手大学工学部 社会環境工学科 2.国土交通省 東北地方整備局調査第二課 3.鹿島建設技術研究所 4.鹿島建設宮古盛岡横断道路新区界トンネル工事)

キーワード:Air content, Air entrainning agent, Resistance of scaling, Tunnel lining concrete, スケーリング抵抗性, AE剤, 空気量, 覆工コンクリート

復興支援道路の1路線である宮古盛岡横断道路の新区界トンネルのスケーリング抵抗性を確保するため,覆工コンクリートの空気量を硬化後に4.5%以上確保する対策を検討した。スケーリング抵抗性確保には,空気泡の質が内部ひび割れ以上に重要であり,混和剤メーカーを3社選定して検討した結果,いずれの混和剤も生コンクリート工場の従来の配合で空気量を4.5%とするには,フレッシュコンクリートの空気量が9%必要であることから,配合の修正が必要であることが分かった。また実機試験により施工による空気量の低下を検討したところ,ポンプ圧送と振動締固めにおいて,コンクリートの散逸が顕著であることが分かった。