コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » マスコンクリート

マスコンクリート

2015年7月16日(木) 10:00 〜 11:45 第10会場 (1F 105号室)

[1189] マッシブな水門コンクリートの温度応力対策と効果の評価

座長(土木):白根勇二
座長(建築):小島正朗
講演者:東邦和1, 塚本耕治2, 森田修二3, 井君人4
(1.奥村組技術研究所 2.奥村組技術研究所 土木研究課 3.奥村組西日本支社 土木技術部 4.奥村組西日本支社 九州支店)

キーワード:cracks, low heat blast-furnace cement type B, thermal stress analysis, vertical pipe cooling, watergate concrete, ひび割れ, 低熱高炉セメントB種, 水門コンクリート, 温度応力解析, 鉛直パイプクーリング

マッシブな水門コンクリートでは,ひび割れ対策を行うことによる品質向上が要求されている。施工した水門の堰柱コンクリートは,幅2.0m,高さ8.15m,長さ23.5mの壁体が,厚さ2.0mの床版の上に打設されるという,ひび割れの抑制が難しい構造物である。主なひび割れ対策として,材料面では低熱高炉セメントB種と膨張材を用い,施工面では鉛直パイプクーリングを用いた。現地における計測と解析結果を比較することにより,個々の対策のひび割れ低減効果を検討した。当該構造物においては,鉛直パイプクーリングが有効であり,軽微なかぶり部のひび割れの発生にとどめることができた。