[1192] 近赤外分光法によるポリマーセメントモルタルの硫酸腐食評価
キーワード:near-infrared spectroscopic technique, nondestructive test, polymer-modified mortar, sulfuric acid resistance, ポリマーセメントモルタル, 耐硫酸性, 近赤外分光法, 非破壊試験
微破壊試験手法の1つである近赤外分光法を用いて,地下下水構造物に用いられた際に生じる化学的なポリマーセメントモルタルの劣化度の評価手法について検討を行った。試験体は,普通ポルトランドセメントに対してアクリル系ポリマーの混合割合を5~20%として作製した。この試験体を用いて硫酸劣化を想定した促進試験を行い,表層部の吸収スペクトルを近赤外分光法により測定した結果,セメントおよびポリマーの劣化と思われるスペクトルのピークの変化が見られた。さらに,特定のスペクトルの変化量から検量線を作成することで,ポリマーセメントの劣化の進行度合いの推定の可能性が示唆された。