コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » エコ・緑化コンクリート/サステナビリティ(環境側面)

エコ・緑化コンクリートⅠ

2015年7月16日(木) 10:00 〜 11:45 第7会場 (1F 102号室)

[1221] 高炉スラグ高含有セメントを用いた場所打ちコンクリート杭の品質

座長(土木):片平博
座長(建築):大谷俊浩
講演者:辻大二郎1, 村上裕貴2, 若井修一3, 小島正朗4
(1.竹中工務店技術研究所 2.竹中工務店広島支店 生産統括部 建築技術グループ 3.竹中工務店技術研究所 地盤・基礎部 4.竹中工務店技術研究所 建設材料部)

キーワード:blast furnace slag, cast-in-place pile, CO2削減, core compressive strength, efficiency of construction, field construction test, reduction of co2 gas, 場所打ち杭, 実大施工試験, 施工性, 構造体コンクリート強度, 高炉スラグ微粉末

高炉スラグを高含有したセメント(高炉セメントC種)を用いたコンクリートで,場所打ちコンクリート杭の実大施工試験を行った。改良した混和剤を用いることで,温度が高い暑中環境下の運搬でも,急激なスランプの低下はなく良好なフレッシュ性状を保持でき,トレミー管を用いた水中コンクリートの打込みを実施できることが確認できた。掘り出し後の検査で,杭体のかぶりコンクリートの充填性も良好であり,杭体の構造体強度は設定した設計基準強度を大きく上回っていた。杭体の下部ほど,密度が高く圧縮強度が増進する傾向があること,上部の余盛り部も十分な圧縮強度を発現していることなどが確認できた。