コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » エコ・緑化コンクリート/サステナビリティ(環境側面)

エコ・緑化コンクリートⅡ/サステナビリティ(環境側面)

2015年7月16日(木) 13:00 〜 14:30 第7会場 (1F 102号室)

[1223] 気泡コンクリートによる二酸化炭素固定技術に関する基礎的研究

座長(土木):河野伊知郎
座長(建築):今本啓一
講演者:李柱国1, 松尾栄治2
(1.山口大学大学院理工学研究科 2.九州産業大学工学部都市基盤デザイン工学科)

キーワード:Foam Concrete Carbon Dioxide Sequestration Pre-foaming Strength Growth Alkalinity, 気泡コンクリート 炭酸ガス プレミックスフォーム方式 圧縮強度 アルカリ性 炭素固定量

本研究では,二酸化炭素気泡をセメントペーストに混入して,CO2気泡コンクリートの製造を試みた。CO2気泡コンクリートの圧縮強度およびアルカリ性(pH値)などに与える水セメント比,気泡量および養生方法の影響を検討した。圧縮強度は気泡量の増加に伴って小さくなったが,気泡の種類(空気泡,CO2気泡)の影響は見られなかった。水セメント比が0.35以上であれば,気泡量と材齢に拘わらず,pH値は11.5以上維持できた。なお,CO2気泡コンクリートからの炭酸ガスの漏れは,気泡量がその限界値より小さい時に少なかった。CO2気泡による炭酸塩反応は少なく、気泡コンクリートによるCO2固定は主に物理固定と位置づけられる。