[1245] 亜鉛製錬時に副産されるスラグを用いたコンクリートの圧縮強度・塩分浸透抵抗性および放射線遮蔽性
キーワード:by-products, chloride penetration, compressive strength, radio wave shielding, zinc slag, 副産物, 亜鉛スラグ, 圧縮強度, 塩分浸透抵抗性, 放射線遮蔽性
本研究では,産業副産物から粗酸化亜鉛を製錬する際に副産されるスラグ(以下,亜鉛スラグと称する)を用いたコンクリートについて,長期圧縮強度,塩分浸透抵抗性および放射線遮蔽性に関する研究を行った。その結果,塩分浸透抵抗性については,亜鉛スラグ置換率に関わらず普通コンクリートとほぼ同等の塩分浸透抵抗性であった。放射線を用いた試験においては,亜鉛スラグの置換率が高い,つまりコンクリートの密度が大きくなるほど遮蔽性能が向上することが分かった。さらに,γ線透過率の常用対数比と,コンクリートの密度と版厚の積に比例関係があることが分かった。