コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 骨材/リサイクル

骨材/リサイクル

2015年7月16日(木) 13:00 〜 15:15 第8会場 (1F 103号室)

[1245] 亜鉛製錬時に副産されるスラグを用いたコンクリートの圧縮強度・塩分浸透抵抗性および放射線遮蔽性

座長(土木):伊代田岳史
座長(建築):鈴木澄江
講演者:佐川康貴1, 近田孝夫2, 大石保3, 酒井俊男4
(1.九州大学社会基盤部門 2.麻生建設コンサルティング事業部 3.三池精錬管理部 4.九州大学工学府建設システム工学専攻)

キーワード:by-products, chloride penetration, compressive strength, radio wave shielding, zinc slag, 副産物, 亜鉛スラグ, 圧縮強度, 塩分浸透抵抗性, 放射線遮蔽性

本研究では,産業副産物から粗酸化亜鉛を製錬する際に副産されるスラグ(以下,亜鉛スラグと称する)を用いたコンクリートについて,長期圧縮強度,塩分浸透抵抗性および放射線遮蔽性に関する研究を行った。その結果,塩分浸透抵抗性については,亜鉛スラグ置換率に関わらず普通コンクリートとほぼ同等の塩分浸透抵抗性であった。放射線を用いた試験においては,亜鉛スラグの置換率が高い,つまりコンクリートの密度が大きくなるほど遮蔽性能が向上することが分かった。さらに,γ線透過率の常用対数比と,コンクリートの密度と版厚の積に比例関係があることが分かった。