コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 補修・補強(材料)/短繊維補強コンクリート(材料)/新材料・新工法(材料)

補修・補強(材料)Ⅱ

2015年7月14日(火) 13:15 〜 15:15 第9会場 (1F 104号室)

[1262] 片引き試験による断面修復材の付着強度試験方法に関する検討

座長(土木):山路徹
座長(建築):中島良光
講演者:川上明大1, 片平博1, 渡辺博志1
(1.土木研究所先端材料資源研究センター)

キーワード:bond strength, bond strength tester, loading rate, pullout test, test condition, 付着強度, 接着力試験器, 片引き試験, 試験条件, 載荷速度

劣化したコンクリート構造物の補修には,断面修復材が多く使用されている。断面修復材には,下地コンクリートとの良好な付着性能が求められる。現在,付着強度の測定は,簡易に評価が可能な片引き接着力試験器が広く利用されているが,付着試験面積,形状,載荷速度等の試験条件が必ずしも明確に定められていない。そこで,試験方法の違いが付着強度に及ぼす影響を検討した。その結果,下地にプライマー処理を行った場合,付着試験面積,形状,切込み条件による付着強度の差は生じなかったが,水湿し処理の場合,試験前に行う切込み条件の違いにより差が生じた。また,載荷速度の影響は,コンクリートの引張強度に類似した傾向であった。