[1271] けい酸塩系表面含浸材とカルシウム溶液を併用したコンクリートの品質改善に関する基礎的研究
キーワード:calcium solusion, neutralization, silicate cased surface penetratnts material, slage, カルシウム, けい酸塩系表面含浸材, 中性化, 生コンスラッジ
反応型けい酸塩系表面含浸材は,コンクリート中のカルシウムイオンとの反応を前提とするため,中性化が進行している場合や混和材を使用したコンクリートに対しては,十分に化学反応が行われない可能性がある。そこで,表面含浸材を塗布する前にカルシウムをコンクリート表面に付与することで品質改善を期待した。まず本研究は,適当なカルシウム溶液の検討およびその効果について検討を行った。さらに,生コンスラッジの有効利用の観点からカルシウム成分を抽出し,カルシウム溶液に適用した。その結果,中性化や混和材を使用したコンクリートに対して,従来のけい酸塩系表面含浸材のみを塗布するよりも高い品質改善が得られることが分かった。