コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 補修・補強(材料)/短繊維補強コンクリート(材料)/新材料・新工法(材料)

補修・補強(材料)Ⅳ/短繊維補強コンクリート(材料)Ⅰ

2015年7月15日(水) 10:00 〜 12:00 第9会場 (1F 104号室)

[1271] けい酸塩系表面含浸材とカルシウム溶液を併用したコンクリートの品質改善に関する基礎的研究

座長(土木):国枝稔
座長(建築):田中敏嗣
講演者:金堀雄伍1, 櫨原弘貴2, 添田政司2, 西嶋大貴2
(1.福岡大学社会デザイン工学科 2.福岡大学工学部)

キーワード:calcium solusion, neutralization, silicate cased surface penetratnts material, slage, カルシウム, けい酸塩系表面含浸材, 中性化, 生コンスラッジ

反応型けい酸塩系表面含浸材は,コンクリート中のカルシウムイオンとの反応を前提とするため,中性化が進行している場合や混和材を使用したコンクリートに対しては,十分に化学反応が行われない可能性がある。そこで,表面含浸材を塗布する前にカルシウムをコンクリート表面に付与することで品質改善を期待した。まず本研究は,適当なカルシウム溶液の検討およびその効果について検討を行った。さらに,生コンスラッジの有効利用の観点からカルシウム成分を抽出し,カルシウム溶液に適用した。その結果,中性化や混和材を使用したコンクリートに対して,従来のけい酸塩系表面含浸材のみを塗布するよりも高い品質改善が得られることが分かった。