コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 非破壊検査・診断/塩害

非破壊検査・診断Ⅱ

2015年7月14日(火) 13:15 〜 15:15 第1会場 (2F 国際会議室)

[1279] ドリル削孔粉を用いた硬化コンクリートの塩化物イオン浸透深さ簡易測定方法に及ぼす各種要因

座長(土木):大野健太郎
座長(建築):福山智子
講演者:澤本武博1, 青木優介2, 舌間孝一郎3, 地頭薗博4
(1.ものつくり大学技能工芸学部 建設学科 2.木更津工業高等専門学校環境都市工学科 3.前橋工科大学工学部社会環境工学科 4.ダイヤリフォーム代表取締役社長)

キーワード:chloride penetration depth, concrete, discoloured boundary, drilling powder, Silver nitrate, コンクリート, ドリル削孔粉, 塩化物イオン浸透深さ, 変色境界, 硝酸銀

本研究では,コンクリート割裂面に0.1mol/lの硝酸銀溶液を噴霧し,塩化物イオン浸透深さを測定する硝酸銀噴霧法を応用し,さらに簡易に浸透深さを測定する方法として,ドリル削孔粉を用いる方法を検討した。その結果,ドリル削孔粉を用いる場合に,試料が中性化していると,塩化物イオンが含まれていなくても塩化銀が生成されたように白色に見え,また試料が湿っていると,塩化物イオン浸透深さが大きく測定されることを明らかにした。硝酸銀噴霧法との比較では,ドリル削孔粉を用いる場合に硝酸銀溶液濃度を0.05mol/lとすると,白色から薄褐色に変化する変色境界が,硝酸銀噴霧法の変色境界とほぼ一致した。