[1280] ドリル削孔粉末から得られたpH分布を利用した劣化因子浸透深さ推定方法に関する検討
キーワード:pH, diagnostic technology, drilling method, neutralization, sulfate attack, durability, pH, 診断技術, ドリル削孔, 中性化, 硫酸劣化, 耐久性
本研究では,ドリル削孔粉末を利用してセメントペーストおよびモルタル硬化体内部のpH値を測定する手法について検討した。また,モルタル供試体を用いて,中性化および硫酸劣化が生じた硬化体内部のpH分布状況についても検討し,劣化因子による生成物とpH値の関係についても検討した。その結果,ドリル削孔粉末を利用することで,セメントペーストおよびモルタル供試体内部のpH分布状況をある程度推定できることが明らかとなり,また,中性化や硫酸による劣化が生じたモルタルに対しても,より詳細に内部の劣化状況を推定できることが明らかになった。