コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 非破壊検査・診断/塩害

非破壊検査・診断Ⅱ

2015年7月14日(火) 13:15 〜 15:15 第1会場 (2F 国際会議室)

[1282] 鉄粉散布法を用いた既設コンクリート中の鋼材腐食発生限界塩化物イオン濃度設定のための基礎的検討

座長(土木):大野健太郎
座長(建築):福山智子
講演者:青木優介1, 穴井啓太1, 髙橋諒1, 菅原隆2
(1.木更津工業高等専門学校環境都市工学科 2.木更津工業高等専門学校環境都市工学科)

キーワード:corrosion initiation chloride ion concentration, existing concrete, iron powder scattering method, 既設コンクリート, 鉄粉散布法, 鋼材腐食発生限界塩化物イオン濃度

塩化物イオンが浸透しているコアを切断し,その切断面に鉄粉を散布し,それを適度な水分条件下におけば,切断面は鉄粉が発錆する領域と発錆しない領域に分かれる。両領域の境界がそのコンクリート中で塩化物イオン濃度が鋼材腐食発生限界濃度に達している位置に一致するとすれば,この境界上から採取した試料に含まれる塩化物イオン濃度を既設コンクリート中の鋼材腐食発生限界濃度に設定することができると考えられる。報告者らはこの方法の確立を目的としていくつかの検討を行ってきた。本報告では,その検討結果とともに,この方法を発想するに至った経緯や今後の課題について報告する。