非破壊検査・診断Ⅱ

[1285] 強度が異なるモルタル長尺部材に対する小口径深穴穿孔機によるモルタル強度の推定

座長(土木)：大野健太郎
座長(建築)：福山智子
講演者：井上文宏¹, 佐藤智², 渡邊晋也³, 根間栄順⁴ (1.湘南工科大学工学部　機械工学科 2.ティ・エス・プランニング社長 3.日本建設機械施工協会施工技術総合研究所 4.ティ・エス・プランニング開発部)

キーワード：concrete strength, estimation method, grinding drill

本研究では橋梁やダムなどの長尺コンクリート部材に対し，開発した長尺用の小口径穿孔機とモルタル強度の推定法を検証するため，強度の異なるモルタル試験を連続結合した長尺部材を用いて，強度と部材の穿孔速度との関係を調査した。試験体の浅部と長尺部の穿孔速度は，同じモルタルでもその強度は異なり，穿孔が深いほどその穿孔速度比は低下する。このことから，穿孔機を用いて長尺部材の強度を推定する際には，基準となる穿孔速度に穿孔長に対応した補正値（穿孔速度比）を適用し，さらに提案した強度推定式を用いることで，簡易にモルタル強度を推定することが可能となった。