コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 非破壊検査・診断/塩害

非破壊検査・診断Ⅱ

2015年7月14日(火) 13:15 〜 15:15 第1会場 (2F 国際会議室)

[1286] 後付式引抜き試験による構造体コンクリートの強度推定

座長(土木):大野健太郎
座長(建築):福山智子
講演者:近藤吾郎
(千葉大学工学部 都市環境システム学科)

キーワード:non-destructive test, pull-out test, structural concrete, 引抜き試験, 構造体コンクリート, 非破壊試験法

既存の構造体コンクリートの強度を調査するコアシリンダーの抜き取り検査が行われているが,構造物に損傷を与えるため限界がある。本研究では,微破壊試験の一つである引抜き試験を既存コンクリートに後付で行う方法を開発して,その適用性を検討したものである。さらに,試験対象のコンクリートの粗骨材量が圧縮強度と引抜き耐力との関係に及ぼす影響を実験的に調査し,試験後の破壊面における粗骨材量を用いてその関係を導いた。また,長期応力が引抜き耐力に及ぼす影響についても実験的に調査し,長期の圧縮許容応力度レベルでは引抜き耐力に及ぼす影響は小さいことを明らかとした。