コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 非破壊検査・診断/塩害

非破壊検査・診断Ⅲ

2015年7月14日(火) 15:30 〜 17:30 第1会場 (2F 国際会議室)

[1289] AE法による輪荷重走行を受けるバックルプレート床版の破壊機構に関する検討

座長(土木):鎌田敏郎
座長(建築):古賀一八
講演者:菊池亮1, 大野健太郎1, 宇治公隆1, 関口幹夫2
(1.首都大学東京都市基盤環境学域 2.首都大学東京都市基盤環境学域)

キーワード:Acoustic Emission Method, Acoustic Emission Source Location, AE法, AE源位置標定, BP床版, Buckle Plate Slab, Delamination between Concrete and Steel Plate, Shear Crack, Wheel Load Running Test, せん断ひび割れ, 輪荷重走行試験, 鋼板の剥離

本研究は清洲橋実物大モデルのバックルプレート(BP)床版に対し輪荷重走行試験を行い,非破壊検査手法の一つであるアコースティック・エミッション(AE)法を適用し,BP床版の疲労耐久性,破壊機構について検討を行ったものである。その結果,走行初期では,供試体底部に多数のAE源が標定され,コンクリートとBPの剥離が確認された。走行を重ねると,コンクリート上面にひび割れが発生し,BPが局部的に変形するため生じるW型のたわみ分布が確認された。また,コンクリートの押し抜きせん断に伴うと推察されるAE源がせん断スパンに集中し,その後,供試体全体にAE源が拡大するBP床版の破壊形態の特徴を得た。