[1298] 東山動植物園のコンクリート製恐竜像の内部調査
キーワード:3d-scan, 3Dスキャン, concrete, dinosaurs, endoscope, コンクリート, 内視鏡, 恐竜像
名古屋市東山動植物園に,昭和13年に完成した3体のコンクリート製恐竜像が存在する。東山動植物園とともに歴史を歩んできた。76年間,補修等の手を加えられずに現在に至っている。外観の様々な部分にひび割れ等の劣化が目立ち,修復や補強が必要となり調査が開始された。そこで,本研究では恐竜像の内部に入り,修復が必要となる部分の構造と劣化程度の調査を行った。その結果,恐竜像内部の鉄骨・鉄筋の図面化を行い,鉄骨の劣化程度を明らかにした。また,3Dスキャンデータを用いて恐竜像の全体像と外皮厚さを測定した。さらに,内部の劣化状況を内視鏡を用いて調査し,腐食による鉄骨の途切れを確認した。