柱Ⅰ

[2023] 軸方向鉄筋の内側に円形帯鉄筋を配置した鉄筋コンクリート柱の限界変位に関する一考察

座長(土木)：内藤英樹
座長(建築)：日比野陽
講演者：大澤章吾¹, 井口重信¹, 杉田清隆¹, 築嶋大輔¹ (1.東日本旅客鉄道構造技術センター)

キーワード：Inside spiral reinforcement, Reinforced concrete column, Deformation capacity, Low cycle fatigue, Uniform elongation, Rupture elongation, 内巻き帯鉄筋, 鉄筋コンクリート柱, 変形性能, 低サイクル疲労, 一様伸び, 破断伸び

鉄道鉄筋コンクリートラーメン高架橋は，塑性ヒンジの発生が想定される箇所に帯鉄筋を密に配置して，耐震性能を高めている。しかし，最大耐力以降においては，軸方向鉄筋の座屈，かぶりコンクリートの剥落とともに急激な耐力低下を生じる。一方，鉄筋コンクリート柱の軸方向鉄筋の内側に円形スパイラル状の鋼材を配置した場合，このスパイラル鋼材に囲まれたコンクリートの損傷が軽微となり，耐力低下後に再び一定の耐力を保持し，大きく変形性能が向上する。今回，この軸方向鉄筋の内側に円形スパイラル状の鋼材を配置した鉄筋コンクリート柱の軸方向鉄筋の破断に伴う限界変位の評価手法について考察した。