プレストレストコンクリート／短繊維補強コンクリート（構造）Ⅰ

[2069] 圧縮縁応力を変数とした高応力低サイクル疲労試験によるPRC造梁の損傷評価

座長(土木)：内田裕市
座長(建築)：河野進
講演者：浜田公也¹, 福井剛², 渡邊一弘², 西山峰広³ (1.ピーエス三菱建築本部設計部 2.ピーエス三菱技術本部技術部 3.京都大学工学研究科建築学専攻)

キーワード：precast, prestress, low cycle fatigue test, damage limit strength , flexural strength, beam, プレキャスト, プレストレス, 動的載荷, 損傷限界耐力, 曲げ強度, 梁

PC鋼より線と鉄筋が混在したプレストレスト鉄筋コンクリート(PRC)造梁部材の損傷限界耐力を算定する際に適切なコンクリート圧縮応力度を探ることを目的に，圧縮側のコンクリートに作用する縁応力度の大きさおよびPC鋼材量と鉄筋量の比率を変化させた試験体を用いて静的載荷実験および高応力低サイクル疲労実験を行った。実験結果から，繰り返し回数と剛性低下の関係，最大残留ひび割れ幅，最大残留変位およびコンクリートの損傷状態について調べ，PRC造梁部材の損傷限界耐力の評価に，コンクリートの高応力低サイクル疲労を考慮しても，コンクリートの圧縮強度σB の80％を用いればよいことを示した。