コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(B.構造・設計) » 合成・混合構造/プレキャストコンクリート

合成・混合構造Ⅲ/プレキャストコンクリート

2015年7月14日(火) 15:30 〜 17:30 第6会場 (1F 101号室)

[2070] 震災コンクリートがらから製造した再生粗骨材Mのプレキャストコンクリート製品への利用

座長(土木):二井谷教治
座長(建築):藤永隆
講演者:開米浩久1, 北辻政文2, 澤田達哉3, 遠藤孝夫4
(1.復建技術コンサルタント保全1部 2.宮城大学食産業学部 3.東日本旅客鉄道仙台支社 4.東北学院大学工学部)

キーワード:Earthquake concrete debris, freeze-thaw resistance, Pca製品, precast concrete products, radioactive concentration, recycled coarse aggregate M, 再生粗骨材M, 放射能, 耐凍害性, 震災コンクリートがら

東日本大震災からの早期復興が求められている中,建設資材や作業員不足により復旧工事が遅れている。特にコンクリート用骨材不足は深刻な状況にあることから,本研究では震災により発生したコンクリートがらから再生粗骨材Mを製造し,これを用いたプレキャスト製品(以下,PCa製品という)の利用可能性を検証した。研究の結果,震災コンクリートがらから製造した再生粗骨材Mの品質は,放射能汚染や津波による塩化物の影響も少なく良好であった。さらに,それらの再生粗骨材Mを用いたコンクリートおよびPCa製品の強度および耐久性は,普通コンクリートと同等の品質を有することが明らかとなった。