コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(B.構造・設計) » 疲労・衝撃/付着・定着・継手

疲労・衝撃Ⅱ/付着・定着・継手Ⅰ

2015年7月15日(水) 13:00 〜 15:00 第4会場 (3F 302号室)

[2081] 液状水に起因した風車基礎アンカーリング周りのコンクリート損傷進展機構の解明

座長(土木):島弘
座長(建築):前田匡樹
講演者:Mai Thi Hong1, 千々和伸浩2, 岩波光保3, 斉藤智久4
(1.東京工業大学大学院 2.東京工業大学助教 3.東京工業大学教授 4.ユーラスエナジーホールディングス技術部 課長)

キーワード:anchoring, concrete skeletal fracture, foundation of wind turbine, liquid water, wedge effect, アンカーリング, くさび効果, コンクリート骨格破壊, 液状水, 風車基礎

 アンカーリング方式により定着された風車のタワー基礎において,スラッジが噴出し,噴出量が多くなるとタワーが浮き上がる現象が確認された。本研究では,風車基礎の一部をモデル化した試験体を用いて液状水の存在,水セメント比の違い,加力速度の違いに注目することで,コンクリート損傷の進展原因を解明する。その結果,降雨降雪に由来した液状水が内部に浸入したことにより,くさび効果,コンクリート骨格破壊,エロージョン,キャビテーション等の作用が生じ,基礎部分におけるコンクリートを急激に損傷させることが明らかになった。