コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(B.構造・設計) » 疲労・衝撃/付着・定着・継手

疲労・衝撃Ⅱ/付着・定着・継手Ⅰ

2015年7月15日(水) 13:00 〜 15:00 第4会場 (3F 302号室)

[2106] RCはりの耐疲労性に及ぼす環境温度および含水状態の影響

座長(土木):島弘
座長(建築):前田匡樹
講演者:皆川翔平1, 子田康弘2, 岩城一郎2
(1.日本大学土木工学 2.日本大学土木工学科)

キーワード:fatigue resistance, low-temperature environment, moisture condition, rc beams, RCはり, 低温環境, 含水状態, 耐疲労性

種々の環境要因がRCはりの耐疲労性に及ぼす影響のなかで,低温環境下や含水状態がRCはりの耐疲労性に及ぼす影響を評価した研究例は極めて少ない現状にある。本研究では,環境温度とコンクリートの含水状態に着目したRCはりの高サイクル疲労試験を実施し,耐疲労性を実験的に検討した。その結果,常温環境は飽水状態のRCはりで耐疲労性が低下したが,低温環境では常温の気乾状態のRCはりと耐疲労性に大差はなかった。しかし,供試体の疲労破壊形態は,常温環境では主鉄筋の疲労破断であったのに対して,低温環境では上縁コンクリートの圧壊となり,RCはりが凍結することによって破壊モードが変化することを示した。