コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(B.構造・設計) » 耐震性能評価/構造設計・設計法/振動・応答

耐震性能評価Ⅰ

2015年7月15日(水) 10:00 〜 11:45 第3会場 (3F 301号室)

[2115] 地震動の周期特性が耐震性能残存率へ及ぼす影響についての検討

座長(土木):小林薫
座長(建築):坂下雅信
講演者:姚倩倩1, 伊藤淑紘2, 鈴木裕介2, 前田匡樹2
(1.東北大学工学研究科 都市・建築学 2.東北大学工学研究科都市・建築学)

キーワード:earthquake response spectrum property, damage model, seismic capacity index, residual seismic capacity, 地震応答スペクトル特性, 損傷モデル, 保有耐震性能指標値, 耐震性能残存率

近年建物の高層化が進む一方,地震動の長周期成分による高層建物への被害が多くなっており, 本論文では, 地震動の周期特性が耐震性能残存率Rへ及ぼす影響を検討した。まず0.864sより長い長周期帯の地震動応答スペクトルを最大耐力・下降点周期・傾き影響因子で定式化し, 最大耐力と下降点周期を一定として, 傾き影響因子をパラメータとした場合の地震動傾きモデルと最大耐力と傾き影響因子を一定として, 特性周期をパラメータとした場合の周期特性モデルを検討した。建物性能の耐力低下・変形性能低下・減衰低下から求めた損傷モデルを使用し, 損傷前後の建物の固有周期と地震動特性周期の関係によって, 建物を四つの損傷状態に分類し, 耐震性能残存率を定式化した。そして, 地震動特性の変化が耐震性能残存率Rへ及ばす影響について検討した。