コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(B.構造・設計) » 耐震性能評価/構造設計・設計法/振動・応答

構造設計・設計法Ⅱ/振動・応答

2015年7月16日(木) 13:00 〜 15:15 第3会場 (3F 301号室)

[2133] 強制加振試験によるコンクリート開水路の損傷評価

座長(土木):幸左賢二
座長(建築):杉山智昭
講演者:五十嵐亜季1, 内藤英樹1, 土田恭平2, 鈴木基行1
(1.東北大学大学院工学研究科土木工学専攻 2.東北電力土木建築部)

キーワード:channel, damage identification, forced vibration test, resonance frequency, 水路, 損傷同定, 強制加振試験, 共振周波数

コンクリート開水路の点検は,一般に,抜水時に合わせて目視点検や打音検査などが行われている。このため,通水時でも健全性を点検できる簡便な手法が求められる。本研究では,動電式加振器により側壁の水平および鉛直方向の縦振動を励起し,共振周波数の低下に着目して損傷評価を試みた。供試体を用いた基礎検討では,載荷による曲げひび割れや表面のはつりに対して,損傷評価が可能であった。さらに,コンクリート開水路の現場試験を実施し,側壁の背面に土砂がある場合でも共振周波数が測定できることや,対象開水路は水位付近の表面に劣化が見られるが,内部まで劣化が進展していないことが示された。