[2139] 摩擦ダンパーを用いたRC制振方立て壁の地震時挙動
キーワード:earthquake damege, friction damper, nonbearing wall, 二次壁, 地震時損傷, 摩擦ダンパー
高強度アルミ板を摺動材とした鋼-コンクリート摩擦ダンパーを適用したRC制振方立て壁を対象に,摩擦ダンパーの負担摩擦力を締め付けボルト張力により変更した実大RC方立て壁試験体の水平加力実験を行った。その結果,(1)ボルト張力40kNでは概ね損傷を抑制し,ボルト張力80kNでは修復が容易な損傷は生じるものの,エネルギー吸収能力に富む荷重変形復元力特性(せん断力約40kN,90kN)をそれぞれ発揮した。(2)ボルト張力160kN以上では,方立て壁が面外へ折れ曲がる現象により耐力低下が生じた。