耐震一般／免震・制振／耐震補強Ⅰ

[2141] 主筋に丸鋼を用いた腰壁・垂壁付き連スパンRC造骨組みに対する鉄骨ブレース補強効果

座長(土木)：玉井真一
座長(建築)：倉本洋
講演者：内野卓¹, 佐藤亮介², 田嶋和樹¹, 白井伸明¹ (1.日本大学理工学部建築学科 2.日本大学理工学研究科)

キーワード：existing rc school building, multi-span frame, nonstructural wall, retrofitting with steel brace, Round Bar, structural slit, 丸鋼, 既存RC造校舎, 構造スリット, 連スパン骨組み, 鉄骨ブレース補強, 雑壁

主筋に丸鋼を用い，垂壁・腰壁を有する既存RC造校舎を想定した1層2スパン骨組試験体に鉄骨ブレース補強を施し，繰返し載荷実験を通じて耐震補強効果を確認した。試験体のパラメータは補強の有無と垂壁・腰壁に対する構造スリットの有無である。鉄骨ブレース補強の効果を定量的に評価した結果，今回の実験では構造スリットを設けない方が高い補強効果を示した。これは，主筋の付着すべり挙動による補強骨組の変形性能の向上と構造スリットによる柱の剛性低下に起因する補強接合部の破壊が要因である。