[2173] 長方形断面を有するCFT柱のせん断性状に関する研究
キーワード:CFT指針, Cyclic loading, Recommendations for CFT, Shear span ratio, Shearing Capacity, せん断スパン比, 終局せん断耐力, 繰返し載荷
本研究では,長方形断面を有するコンクリート充填鋼管(CFT)短柱のせん断性状を把握するために,7体の試験体を作製し,繰返しせん断力を載荷する実験を実施した。実験の主要パラメーターは,加力方向(強軸曲げ,弱軸曲げ)と軸力比である。すべての試験体は柱頭・柱脚のフランジに貼付けた1軸ひずみが降伏ひずみに達する以前に,ウェブに貼付した3軸ひずみゲージから得られる相当応力が降伏応力に達し,せん断破壊が先行したものと考えられる。日本建築学会のCFT指針による最大せん断耐力の計算値は,実験結果を11%の過小評価から23%の過大評価となっており,大きくばらつく結果となった。