短繊維補強コンクリート（構造）Ⅱ／新材料・新工法（構造）／補修・補強（構造）Ⅰ

[2188] 高靭性セメント材料をパラメータとした橋脚柱の損傷分析

座長(土木)：栗橋祐介
座長(建築)：金久保利之
講演者：篠﨑正治¹, 幸左賢二², 佐藤崇³, 小川敦久⁴ (1.九州工業大学工学府建設社会工学専攻 2.九州工業大学工学部 3.長大福岡構造技術部 4.クラレ繊維資材事業部，産資開発部)

キーワード：Cyclic loading, High-ductility Cement, High-strength reinforcement, 正負交番載荷実験, 高強度鉄筋, 高靭性セメント材料

過年度の研究より高靭性セメント材料と高強度鉄筋SD490を柱の塑性ヒンジ領域の全断面に使用したNo.2-7供試体は，従来の柱供試体より耐力・変形性能ともに向上を確認している。本実験ではNo.2-7供試体の施工性の問題点に着目し，ワーカビリティを改善する目的で繊維混入量を変更したNo.2-9供試体と，水セメント比を変更したNo.2-10供試体を作成し正負交番載荷試験を行った。その結果，No.2-9，2-10はNo.2-7に比べ，終局変位が増加する良好な結果を得た。また，No.2-7の柱基部の高靭性セメント材料の圧縮損傷に違いが見られたことから，No.2-7，2-9の柱の高靭性セメント材料の分析を行い，No.2-9はNo.2-7に比べ密実性が高く，施工性改善の効果を確認できた。