短繊維補強コンクリート（構造）Ⅱ／新材料・新工法（構造）／補修・補強（構造）Ⅰ

[2197] CFRP格子筋を配置したRC床版下面増厚補強法における補強効果およびS-N曲線式との整合性

座長(土木)：栗橋祐介
座長(建築)：金久保利之
講演者：永井幸太¹, 阿部忠², 小森篤也³ (1.日本大学生産工学研究科　土木工学専攻 2.日本大学生産工学部土木工学科 3.日本大学生産工学研究科土木工学専攻)

キーワード：bottom surface thickening, CFRP Grid, fatigue resistance, RC slab, RC床版, CFRP格子筋, 下面増厚補強法, 耐疲労性

本研究は，道路橋RC床版の下面増厚補強に用いる引張補強材として新たに開発されたCFRP格子筋を用いて，セメントモルタル吹付けにより下面増厚補強したRC床版の補強効果およびS-N曲線式との整合性を検証した。その結果，RC床版の等価走行回数に比してCFRP格子筋を配置した供試体および接着剤を塗布した供試体は3.5倍，17.8倍の補強効果が得られた。また，ワイヤーメッシュを用いた供試体と比較すると1.2倍の補強効果が得られた。次に，走行荷重実験から得られた押抜きせん断耐荷力を用いて縦軸S（P/Psx）と横軸Nの関係は，RC床版のS-N曲線式付近にプロットされる結果が得られた。