[2218] Examination of mechanical properties and pore structure in concrete extracted from actual structures different of construction years
Keywords:Compressive strength, Depth of carbonation, Pore size distribution, Static modulus of elasticity, Surface area of coarse aggregate, 中性化深さ, 圧縮強度, 粗骨材表面積, 細孔径分布, 静弾性係数
本研究では,昭和2年に構築し,その後,昭和25年,39年および57年に大規模な増改築がなされた構造物を対象とした。その構造物よりコア供試体を採取し,圧縮強度,静弾性係数,中性化深さおよび細孔径分布を求め,施工年の違いによる影響を考察した。圧縮強度と静弾性係数の関係は,施工年によらず算出式よりも全体的に小さくなる傾向を示した。その中でも,昭和2年のコア供試体は径が大きな骨材が占める割合が高く,圧縮強度と静弾性係数は小さくなる傾向を示した。また,総細孔量と細孔径0.5μm以上の細孔量の総和が大きくなると圧縮強度と静弾性係数は小さくなり,中性化速度係数は大きくなる傾向を示した。