コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(B.構造・設計) » 破壊力学/既存構造物の調査/維持管理・ライフサイクル

維持管理・ライフサイクルⅡ

2015年7月16日(木) 13:00 〜 15:00 第5会場 (3F 303号室)

[2225] 営業線PCまくらぎの摩耗性状とその耐荷力への影響に関する検討

座長(土木):下村匠
座長(建築):高橋典之
講演者:箕浦慎太郎1, 渡辺勉1, 鈴木大輔2, 上半文昭1
(1.鉄道総合技術研究所鉄道力学研究部 構造力学研究室 2.鉄道総合技術研究所材料技術研究部 潤滑材料研究室)

キーワード:abrasion, aging degradation, loading capacity, numerical analysis, PCまくらぎ, prestressed concrete sleeper, 摩耗, 数値解析, 経年劣化, 耐荷力

本研究では,在来線に敷設されていた既設の3号PCまくらぎを対象に底面の摩耗量の実態調査を行い,PCまくらぎの摩耗パターンが概ね5つに分類されること,累積通過トン数や経年の増加とともに摩耗量が増大すること,概ね50年で摩耗量は30mm程度以内に収まることを明らかにした.また,数値解析によりPCまくらぎ底面の摩耗が耐荷力低下に及ぼす影響を検討した結果,まくらぎ中央断面については摩耗の影響が大きく,摩耗30mmで48%程度の荷重低下(鉛直変位3mm),レール位置断面についてはPCまくらぎ底面の摩耗よりも鋼材の本数,プレストレスの有効率の方が影響が大きいこと等を明らかにした.