コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(B.構造・設計) » 破壊力学/既存構造物の調査/維持管理・ライフサイクル

維持管理・ライフサイクルⅡ

2015年7月16日(木) 13:00 〜 15:00 第5会場 (3F 303号室)

[2226] 87年間供用されたRC鉄道高架橋スラブの劣化因子分析

座長(土木):下村匠
座長(建築):高橋典之
講演者:松岡弘大1, 仁平達也2, 伊藤正憲3, 山田久美4
(1.鉄道総合技術研究所鉄道力学研究部 2.鉄道総合技術研究所コンクリート構造 3.東急建設土木研究室 4.東京急行電鉄鉄道事業部公務部土木課)

キーワード:deterioration factor analysis, field test, RC Railway Viaduct, RC鉄道高架橋, slab, 中間スラブ, 劣化因子分析, 現地調査

コンクリート構造物の長寿命化においては,長期供用を想定した劣化予測が必要不可欠である。本論文では,87年間の長期に渡り供用されたRC鉄道高架橋の中間スラブを対象として現地調査を行い,長期供用後の変状状態,かぶり,中性化深さに関するデータを得た。また,維持管理標準における劣化予測モデルに基づき,劣化因子に関する分析を行った。その結果,はく離,はく落の変状率にはかぶりが大きく影響を及ぼす等,既存報告と整合的な特徴を確認した。さらに,鉄筋腐食速度における補正係数の比較結果から,当該スラブでは雨水の影響により鉄筋腐食速度が1.1~1.5倍程度速くなることが示唆された。