[2229] 塩害により撤去したPCT 桁の載荷試験と維持管理手法に関する検討
キーワード:damping ratio, load test, loading capacity, natural frequency, Prestress, プレストレス, 固有振動数, 減衰定数, 耐荷力, 載荷試験
本研究は,塩害により劣化し撤去したPCT 桁を用いて,残存耐荷力の評価および載荷試験による変状形態と振動特性の関係を明らかにすることを主な目的としている。たわみ1 次の固有振動数は,PCT 桁が降伏するまでは,低下率は6%程度以内と小さかった。一方,ほぼ終局状態になった時点では,載荷試験前に比べ,低下率は31%と大きな変化が見られた。減衰定数は,固有振動数に比べ変状形態に対し一定の変化が見られた。外観上に損傷が見られるがPC 鋼材が健全であれば十分な耐荷力が確認でき,PC 橋に対する維持管理にでは,残存プレストレス推定やグラウト充填を確認する非破壊試験が有効であることを明らかにした。