短繊維補強コンクリート（構造）Ⅱ／新材料・新工法（構造）／補修・補強（構造）Ⅰ

[2231] ステンレス鉄筋使用パネルとPCストランド併用によるRC柱のじん性補強効果

座長(土木)：栗橋祐介
座長(建築)：金久保利之
講演者：立石和也¹, 篠田佳男², 大嶋義隆³, 二羽淳一郎¹ (1.東京工業大学理工学研究科土木工学専攻 2.日本コンクリート技術代表取締役社長 3.フジミコンサルタント代表取締役社長)

キーワード：ductility, pc strand, PCストランド, rc column, RC柱, reversed cyclic loading, seismic retrofitting, stainless bar, じん性, ステンレス鉄筋, 正負交番載荷, 耐震補強

既設のRC柱の周囲にPCストランドを巻き立て，さらにステンレス鉄筋を用いたパネルを外縁に設置し，内部をモルタルで充填する補強工法を開発した。本工法によるRC柱に対するじん性補強効果を明らかにするため，継手方法の検討のための小型RCはり載荷試験と，RC柱の正負交番載荷試験を行った。その結果，パネル間の接続は，ループ継手による方法が有効であることが分かった。また，ステンレス鉄筋を用いた厚さ15mmのパネルを外縁に設置し，PCストランドの巻立て量を50mm間隔にすることで，無補強時にせん断破壊するRC柱のじん性率が大幅に向上し，極めて高いじん性補強効果が確認された。